電報の専用紙

私が、初めて就職した昭和30年代初め頃には、まだ、電報がよく利用されていた。私は商社にいたので、一日何回かは、商用で、電報を発信していた。
当時、電報の電文にはカタカナのみが使用可能であった。そして、電文の空白・句読点を含めた文字数により課金され、文字数が多いと電報料金が高くなるの為、少ない文字数で伝える独特の短縮言葉「ウナヘンマツ」や「アトフミ」、「ヨロオネ」などがよく使用されていた。「ウナ」は至急、「ヘン」は返事、「マツ」は待っている。つまり至急返事をくださいという意味である。「アトフミ」、は、詳細は後程手紙で 、また、「ヨロオネ」は、宜しくお願いします ・・といったところだ。又、お父さんやおかあさんは「チチ」「ハハ」となる。まるで、今の若い子のギャル言葉みたいだね。
又、昔は、電報を電話で打つ時、明瞭に聞き取れるようにするため、アならば「朝日のア」、イならば「いろはのイ」などと読みあげていた。「ん」の場合は「おしまいのウン」である。このように○○の○と広く認知されている単語の先頭の文字で伝える方法だが、これは、正式にどのように言うんだろうね~。兎に角、仕事で、電報を利用することの多かった私は、これを丸ごと暗記し、何か、電話で電報をするのが得意になっていた時代があったよ・・・。

  • 最終更新:2009-09-04 11:06:44

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